昨年、カフェイン中毒の日本で初めての死亡例が報告されました。
欧州連合(EU)の欧州食品安全機関(EFSA)は、健康を維持するために望ましいカフェイン摂取量について、成人では1日400mg未満に抑え、1回の摂取量が200mgを超えないようにすべきと提言しています。また、妊娠中の女性は男性の半分の量で、1日200mg未満を推奨しています。これはコーヒーであれば1日2杯に相当します。因みに、カナダ保健省では、成人では1日400mg未満、妊婦では1日300mg未満を推奨しています。
通常のコーヒーであれば、1日のカフェインの摂取量は4~5杯までが適当な量ということになるが、日本においては、特に摂取許容量の規定は設けられていません。
カフェインには、中枢神経に働きかけ、眠気や疲労を抑え、運動機能を高める興奮作用や、骨格筋に働き、疲労感を抑え活動性を増大させる作用があります。また、心臓の心筋に作用し、収縮力や拍出量を増加させたり、腎臓の血管を拡張させ、腎臓への血流量を増やし尿の生成を促す利尿作用があります。
しかし、カフェインを大量に摂取すると、不眠症や神経症、心拍数の増加、高血圧、不整脈が引き起こされるおそれがあります。
コンビニで手軽に購入できるカフェイン入り飲料には、1本あたり数10mg~170mg含まれており、目安は1日1本と言われますが、許容量を考慮して飲むようにしてください。